十戒の石版

どんな石?なんの石?

「ヘブライ人の家に男児が生まれたら殺せ」エジプトのファラオは、自分の国にヘブライ人が増加していることに危機感を持ち、命令をだしました。それ以前にも、ファラオは、ヘブライ人を奴隷として酷く辛い労働を与えていたのです。

ヘブライの家に生まれた男児は次々と殺されていきます。ヤコフの家にも男児が生まれ、両親はひそかに育てようと試みましたが、叶わず、籠に子供をのせ、ナイルのほとりに流しました。男児は運良く、王女に拾われ、最終的にはモーセと名付けられ、王女の子として育てられます。

成人となったモーセは、ヘブライ人がエジプト人の監督に重労働に苦しめられ、打たれているのを見てしまい、エジプト人を殺してしまいます。このことにより、モーセは、逃亡します。そして、逃亡先で司祭の娘を助けたことにより、その娘とモーセは結婚をしました。

何十年も過ぎ、ある日モーセはシナイ山へ行ったところ、神より、「約束の地であるカナンへ導きましょう。エジプトにいるヘブライ人を連れて一緒に行きなさい」と言われます。その後、有名な紅海を割ったり…というような事がありました。

そうして、シナイ山で神より十戒を授かるのです。この十戒は、石版に刻まれるのですが、さて、この石版、いったいどんな石だったのでしょうか?神からの約束事が書かれた石版です。こういう言い方をすると、怒られるかもしれませんが、どこにでもあるような石だったのでしょうか?

御影石だったという説があります。瑪瑙だったという説もあります。他にも私の知らない様々な説があることでしょう。しかしこれらの説にはひとつだけ、ひっかかることがあります。それは、十戒の石版は裏面からも字が読めたという説があること。御影石や瑪瑙で出来た石版ならば、字が書かれている反対側から読むことができないのではないでしょうか?

ここで、私の一押しの説を…。

それは、サファイアで出来た石版であったという説。これならば、字が書かれている裏側からでも、字は逆向きになって読みにくいかもしれませんが、読めますよね。(あんまり濃い色だと、難しいかもしれませんが)それに、なんと言っても宝石好きの私としてみれば、サファイアで出来ている石版。見てみたいです。

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