首かざり

ギ・ド・モーパッサン 著

La parure

「女の一生」で有名なモーパッサンですが。。。実は読んだことはありませんでした。今回初めて読んだのが短編の「首かざり(Amazon.co.jp)」でした。

読んでみて…う〜ん。その後のほうが気になる…感じです。どんなに美人でも、身の丈に合った生活をしなさいと諭されているような気がしました。(まぁ、私は美人ではないので、それならば、尚更身の丈に合った生活を…そうしないと、後で大変な目にあって、めっちゃ老けこむよ!…と言われたような気になりました)

お金持ちが貧乏な友達に貸した首かざりは、ダイヤモンドのイミテーション。でも、借り主は、本物であると思い込んでいる。それを紛失しちゃったら…。あなたならどうしますか?

ところで、モーパッサンは、「宝石(Les bijoux)」という短編も書いていて、こちらも読んだのですが、こちらの感想は、宝石は、投資になる!ということでしょうか。まぁ、今の日本では、無理でしょうが。。。奥様は大の宝石好き。でも、旦那さんの給料はそんなに無い。料理が上手だから、うまく遣り繰りして、残ったお金は、たっかいお値段の宝石に…。でも、旦那様はそれらが全部イミテーションであると思っている。そんな時、奥さんが亡くなり、真相を知った旦那様が思わぬ大金を手に入れ、仕事を辞めてしまうというお話なのです。

「首かざり」、「宝石」ともに、その後が気になります。作者の意図として、その後は、読者ひとりひとりで、想像してくださいね。ということでしょう。

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