アデュラレッセンス −adularescence−

ムーンストーン(アルカリ長石)に見られる光による散乱(レイリー散乱(青)とミー散乱(白))による現象。シーン、シラー。

アステリズム −asterism−

色石をカボッションカットした時に見られる六条の光の帯。スター効果。

イリデッセンス −iridescence−

真珠、ラブラドライトや、貝殻(の内側)などに見られる、光の干渉によって虹のような色が現れる現象。

インクルージョン −inclusion−

内包物ともいわれ、宝石や鉱物の内部に元々入っており、宝石や鉱物の主な結晶成分とは異なる形態・固体・液体・気体または、それらが混在した物質。天然・人工の区別や、産地割り出しの決め手となる。

エンハンスメント −enhancement−

色・クラリティ・耐久性・有用性の改善のために行われる宝石の改良作業。宝石の価値をアップさせるための含浸処理・加熱処理などが施される。認可を受けた処理作業として天然石を名乗ることが許されている。

オパレッセンス −opalescence−

極めて小さな多くのインクルージョンと光の散乱(ミー散乱)により、白く見える現象。ジラゾール。オパールが有名だが、複数の色をもたらす遊色効果ではない。

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ガードル −girdle−

カットした宝石の一番幅の広い部分を指す。

カラット −carat−

宝石の重さをあらわす単位。1カラットは0.2グラム。宝石の大きさを示す単位ではない。

カラーチェンジ
    −change of color / color change effect−

違う光源下(太陽光と蝋燭の光や、蛍光灯と白熱灯など)で、色が変わる現象。変色効果。

鑑定/鑑定書(かんてい/かんていしょ)
        −diamond gradings reports−

ダイヤモンドに対して行われる、グレーティングレポート。鑑定書がある=高級ではない。

鑑別/鑑別書(かんべつ/かんべつしょ)
    −certificate of gem identification−

ダイヤモンド以外の宝石・鉱物の種類を特定する。鑑別書がある=高級ではない。

屈折率(くっせつりつ)−refractive index−

光が入るときの屈折角と速度の比率。宝石を特定する場合に必要とされる。

クラウン −crown−

カット石のガードルより上の部分を指す。

クラック −crack−

原石やカット石の内部に生じる割れ。結晶形成後の衝撃や温度変化などが原因とされる。

結晶/結晶系(けっしょう・けっしょうけい)
    −crystal / crystal structure(結晶構造)−

分子が規則正しく配列している状態が結晶。その結晶を6つ(あるいは7つ)に分類したのが結晶系。結晶系は以下のように分類される。

研磨(けんま) −polishing−

研ぎ、磨くこと。

原石(げんせき) −raw ore−

岩石や結晶を研磨する前の産出したそのままの状態を指す。

硬度(こうど) −mineral hardness−

引掻きに対する傷のつきにくさ。(叩いた時などの)割れにくさをあらわすものではない。宝石や鉱物の硬度をあらわす基準として、ドイツの鉱物学者モース博士が1822年に考案したモース硬度が有名。もっとも硬いダイヤモンドを10として、以下10段階に分類されるが、硬度10は、硬度1の10倍の硬さというわけではない。ダイヤモンドの針を押込み、硬さを測るビッカーズ硬度もある。

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シャトヤンンシー効果 −chatoyancy / chatoyance−

色石をカボッションカットした時に見られる一条の光の帯。キャッツアイ効果。

シラー/シーン −sheen / schiller−

ムーンストーン(アルカリ長石)に見られる光による散乱(レイリー散乱(青)とミー散乱(白))による現象。アデュラレッセンス。

ジラゾール −girasol−

とても細かい多くのインクルージョンと光の散乱(ミー散乱)により、白く見える現象。オパレッセンス。オパールが有名だが、複数の色をもたらす遊色効果ではない。

靭性(じんせい) −toughness−

結晶が割れる方向性を示す。

スクラッチ −scratch−

宝石の表面にできた引っかき傷

スター効果 −asterism−

色石をカボッションカットした時に見られる六条の光の帯。アステリズム。

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多色性(たしきせい) −pleochroism−

ひとつの光の下で、角度や、光の加減によって石が異なる色に見える色石の性質。

テリ −shine−

宝石の輝き。色・インクルージョンとともに色石の評価を決定する絶対基準とされている。

展性(てんせい) −malleability−

鉱物・宝石がもつ粘り強さをあらわす。

トリートメント −treatment−

宝石本来の資質とは関係なく、人工的な方法で色や外見を変えてしまう改変作業。エンハンスメントとは対照的な処理方法とされ、トリートメントされた宝石は天然石とは認められずに処理石とされる。

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内包物(ないほうぶつ) −inclusion−

宝石や鉱物の内部に元々入っており、宝石や鉱物の主な結晶成分とは異なる形態・固体・液体・気体または、それらが混在した物質。天然・人工の区別や、産地割り出しの決め手となる。インクルージョン。

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バイカラー −bi color−

ひとつの結晶が2色にわかれていること。結晶が成長するときに自然条件が変わって化学組成が変化することが原因とされている。

裸石(はだかいし) −loose stone−

研磨終了後、枠入れされていない状態の宝石。ルース。

パビリオン −pavilion−

カット石のガードルより下の部分を指す。

比重(ひじゅう) −specific gravity−

同じ体積の水の重さに対する宝石の重さ。石を鑑別する基準のひとつ。

ファセット −facet−

宝石のカットや研磨した面。

フォルスネーム −false name−

偽りの名前。基本的には、その宝石よりも格上だったり、有名だったりする宝石の名前を冠し、その宝石の価値を上げたように見せかけるためにつけられた名前。EX.「シトリン」(黄水晶)のフォルスネームは、「シトリントパーズ」。

劈開(へきかい) −cleavage−

鉱物・宝石の割れ方の性質をあらわす。

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遊色効果(ゆうしょくこうか) −play of color−

光によって、オパールに複数の色が見られる現象。プレイオブカラー。

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ラブラドレッセンス −labradorescence−

光によって、ラブラドライトに見られる色の現象。

ルース −loose stone−

日本では裸石(はだかいし)と呼ばれ、研磨終了後、枠入れされていない状態の宝石。

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