金の涙 と 愛と美の女神
戻らぬ夫を思い流す涙
フレイヤは愛と美の女神です。
フレイヤはヴァン神の一族ですが、人質として、父ニョルズ、兄フレイとともに、アース神族の元へ行きました。 魔法一族でもあるヴァン神族であるフレイヤは、女性の感性を引き出す呪術にもたけていたといわれています。
フレイヤは非常に美しく、奔放で、夫があったにも関わらず、神や人間に多くの愛人がいたとされています。 その夫で、アース神のオーズは、フレイヤを捨て、二度と合うことはなかったと言います。
フレイヤは、戻らぬ夫オーズを思い出し、流した涙は金に変わったといいます。
オーズは、フレイヤを捨てた訳ではなく、頻繁に旅をしていたが、その旅の途中で、正気を無くしており、フレイヤに見つけ出されて、正気を取り戻したとも言われています。
他にも、泣きながら夫を探し、世界中をさまよい歩いたフレイヤが、流した涙は、大地に落ちたものが金に、海に落ちたものが琥珀となった言う説もあるようです。
フレイヤは、オーズを探している時は、様々な別名を使用していました。その別名のひとつが、マルデルです。この別名により、金のことを「マルデルの涙」と言うこともあるようです。また、フレイヤの名前そのままに、「フレイヤの涙」とも言われました。
補足として、金曜日のFridayは、フレイヤの名前が語源とされています。
<北欧神話>
もうひとつのフレイヤの物語
炎の首飾り
一部情報提供を下さった
キラズ ケイさんのサイト(外部サイト)