琥珀の涙 と 海の女神
叶わぬ恋に流す涙
海の女神ユーラテは、海を荒らしている漁師のカスティピスに困っていました。
ある日、ユーラテはカスティピスに海を荒らす事を注意して、漁を止めるように言おうと決意します。 しかし、カスティピスに一目惚れしてしまったユーラテは、海にある自分の城へカスティピスを誘い連れて行きました。
人間に恋をしてしまったユーラテの事を伝え聞いた雷神ペリクナスは、ユーラテの城に雷を落とし、城を破壊し、カスティピスを殺してしまいました。
それ以来、ユーラテはカスティピスの事を思い涙を流すようになります。 ユーラテの涙は琥珀となり、海岸に打ち上げあられるようになりました。
リトアニアには、ペリクナスの家(実際には、ペリクナスを奉った旧寺院らしい…)があるそうです。
<リトアニア神話>