トプカプ宮殿の至宝
オスマントルコの財宝たち
Topkapi Dagger and Toplapi Sarayi
トルコのイスタンブールにあるトプカプ宮殿。15世紀に建設されて、現在は博物館となっているこの建物は、オスマントルコの至宝とも言うべき宝物が多く展示されています。
ひとつめは、トプカプの短剣。
この短剣は、オスマン帝国のマフムート1世が、アフシャール朝(現在のイラン・アフガン)のナディール・シャーへ寄贈するために作らせました。しかし、短剣を運搬中にナディール・シャーが、反乱により暗殺されてしまいます。そのため、短剣は、マフムート1世の元へ戻り、トプカプ宮殿に納められました。
トプカプの短剣は、金やエメラルドによって装飾された長さ35センチメートルの短剣(ダガー)で、エナメルの七宝画が施されています。柄の頭には、巻き時計が埋め込まれています。また、柄には大きな3つのエメラルドがはめ込まれています。
トプカプの短剣は、1964年に公開された、映画「トプカピ(リンク先は映画のストーリー。ネタバレ有)」で一躍有名になったということです。
ふたつめは、ナディールの玉座。
この玉座は、ナディール・シャーが、マフムート1世に送ったとされ、金やダイヤモンド、そして真珠が散りばめられた大変に豪華なものです。
さて、みっつめは、スプーン職人のダイヤモンド。
86カラットもある大きなダイヤモンドの周囲を49個ものダイヤモンドで取り巻いたもの。
漁師が拾ったこのダイヤの原石を、あまりの大きさにダイヤモンドとは判らずに、市場で3本のスプーンと交換したという伝説が残っています。(他にも、ゴミ捨て山からこの原石を拾った人が、市場で3本のスプーンと交換したともいわれているようです)
他にも、3キログラムはある世界最大のエメラルド原石など、様々な宝石(宝飾)が展示されています。