トルコ石

天を司る石

Turquoise

化学組成…CuAl(PO(OH)・5H
硬度…5〜6

語源…(pierre turquoise)フランス語「トルコの石」
和名…トルコ石(とるこいし)

結晶系…三斜晶系
比重…2.80
屈折率…1.61−1.65
複屈折量…0.040
光沢…蝋状〜無光沢

ターコイズや、トルコ石という名前は、トルコで産出しているから…ではありません。イランやエジプト産出したものが、トルコを通ってヨーロッパへと運ばれていたからなのです。

トルコ石は、古代エジプトやインカの時代から装飾品として、使用されていました。

また、現在でもインディアンジュエリーに多くトルコ石が使用されているのは、アメリカのインディアンがトルコ石は天を司るとして、トルコ石を代々受け継いでいったことに由来すると思われます。

トルコ石は、多孔質と言われ、結晶にたくさんの孔(あな)があるために、汚れや油分を吸収しやすく、触っている間に黒ずんだり、また熱や光によって色が変わっていくという性質があります。

そういった性質からトルコ石の変色を防ぐ事を目的として樹脂などを染み込ませてあるものが殆どです。

色は、ターコイズ・ブルーといわれるように、ブルーが有名ですが、緑を帯びたものもあり、また、くもの巣のようなネット模様のあるものもあります。一時期、トルコ石はネット模様の有る無しで本物(天然)かどうかを見極めるとまことしやかに噂されていた時期も合ったようですが、本物(天然)ではなくても、ネット模様は人工的につけることが可能なようです。

トルコ石は、模造・合成が多く出回っており、天然のトルコ石の粉末を樹脂とあわせて成型しなおしたり、ハウライト・トルコ石と呼ばれ、ハウライトというトルコ石に似た石に染色を施したりしたものがありますので、注意が必要です。

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