パライバトルマリン

ネオンの輝き

Paraiba Tourmaline

化学組成…Na(Li,Al)Al(BOSi(OH)
硬度…7.5

パライバトルマリン

語源…パライバ(paraiba)「地名」

色の起源…銅(Cu)

結晶系…三方晶系
比重…3.06
屈折率…1.62−1.64
複屈折量…0.018
光沢…ガラス状

他に例の無い蛍光塗料のようなその色で、他の色石とは一線を画しているといっても過言ではないと思われるパライバトルマリン。パライバトルマリンの色は、「海の色とも空の色ともつかない」とか、「何にも置き換えることの出来ない」とか言われています。

この石は、1989年にブラジルのパライバ州で発見され、本格的に採掘され始めたはよかったのですが、あっという間に枯渇しそうだということで、現在の産出量はごく僅かとなっています。このパライバトルマリンが産出されるのは、地球上でこのブラジルのパライバ州周辺だけです。

色は、ネオンブルーからネオングリーンまでありますが、日本ではネオンブルーが大変な人気です。初期には大粒で色濃いものが採掘されていましたが、現在では、色の濃いもの、大粒なものは殆ど発見されず、もし、1カラット以上の大粒で色濃く、更にはインクルージョンの少ないものであったならば、数百万円の値がついていると予想するのは難しくないと思われます。

最近は、アフリカでもこのパライバトルマリンによく似た色のトルマリンが発見され、採掘されているようですが、これは「パライバタイプトルマリン」とされ、「パライバトルマリン」とは扱われ方が違うようです。

2006年5月1日より、銅とマンガンを含むブルーからグリーンのエルバイトトルマリンであれば、産地がブラジル以外に置いても条件を満たすものにおいて、全てを「パライバトルマリン」と称することになりましたので、これまで「パライバタイプトルマリン」と称されていたものについても「パライバトルマリン」となりました。

パライバトルマリンの名称および表記について(PDF)
【全宝協】

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