ロードクロサイト

インカローズの名を持つ石

Rhodochrosite

化学組成…MnCo
硬度…4

ロードクロサイト ロードクロサイト

左は、スイートホーム産で、透明度の高いもの。右は国産で、半透明なもの。

語源… (rhodon+chrom)ギリシア語「薔薇+色」
和名…菱マンガン鉱(りょうまんがんこう)

結晶系…三方晶系
比重…3.60
屈折率…1.60−1.80
複屈折量…0.220
光沢…ガラス状〜真珠状

ロードクロサイトは、和名(菱マンガン鉱)の通り、マンガンに起因して発色しています。

ロードクロサイトは、宝石質なものは少なく、縞状(層状)のものが一般的です。ガラス状の光沢を持ち、透明で宝石質なものよりも、真珠状の光沢を持ち、不透明(あるいは半透明)な、パワーストーンのひとつであるインカローズの名のほうが有名かもしれません。ただし、本来のインカローズは、アルゼンチンの古い鉱山から産した縞状の構造を持つロードクロサイトに与えられた名前です。

湿度に弱く、変色することがあり、硬度も低いため、ジュエリーには向きません。

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