シトリン
可哀想な石
Citrine
化学組成…SiO2
硬度…7
[ 写真提供 : Seventhly's home page ]
語源…シトロン(citron)フランス語「柑橘」「レモン」
和名…黄水晶(きずいしょう)
結晶系…三方晶系
比重…2.65
屈折率…1.54−1.55
複屈折量…0.009
光沢…ガラス状
天然の黄水晶はとても希少です。通常販売されているシトリンは、アメシストを熱処理することによって、黄色く変色させたものが殆どです。
その色から、シトリンはかんきつ類を意味するフランス語の「シトロン(citron)」を語源としており、黄水晶とか、イエロークォーツ、あるいは、シトリンクォーツなんて言っていればよかったものを、シトリントパーズという名前で、しかも、水晶ということをおくびにも出さずに売られていた過去があるために、なんとなく、悪いイメージがつきまとっているような気がします。未だにシトリン=トパーズだと思っている人もいるくらいですから。
インペリアルトパーズはインペリアルトパーズとして、黄水晶は黄水晶としての美しさがあるのですから、宝石業界にも適正な販売をして欲しいと願います。名前を変えただけで、突然売れ行きが違うなんて、しかも、その名前はフォルスネームだなんて悲しいお話だと思いませんか。