水晶と石英を語る前に。
水晶と石英の違い。はたまたクォーツとクリスタル、更にはロッククリスタルの違い。水晶と石英を説明する上で欠かせないものです。
しかし、使われ方はあやふやです。そこに、瑪瑙や、玉髄まで話を進めれば。それはもう、大変です。当サイトでは、以下の通りとして話を進めます。
●水晶は、透明で、結晶化している。(=ロッククリスタル)
●ただの、クリスタルは、結晶の意でも使用され、紛らわしいため、使用しない。
●石英は、結晶化していない。(=クォーツ)
●クォーツは、水晶・石英全般に使用される場合もあるが、紛らわしいため、単独では使用しない。ただし、石の名前が○○クォーツ等の名前となっている場合は、そのまま使用する。
クォーツ(石英)
地球上で最も多い鉱物
Quartz
化学組成…SiO2
硬度…7
和名…石英(せきえい)
石英は、地球上で最も一般的で、最も多く存在している鉱物のひとつです。
二酸化珪素が結晶化したものを水晶、結晶化せずにひとかたまりとなっているものを石英と呼びます。
ロック クリスタル(水晶)
六角柱状の美しい結晶
Rock Crystal
化学組成…SiO2
硬度…7
左から、水晶のルース、レムリアンシード・クリスタル、ファントム・クォーツ。
Crystal語源…クリスタロス(Crystallos/krustallos)
ギリシア語「氷/透明」
和名…水晶(すいしょう)
結晶系…三方晶系
比重…2.65
屈折率…1.54−1.55
複屈折量…0.009
光沢…ガラス状
水晶は、昔は氷の化石ではないかと思われていました。結晶の状態で六角柱状で透明度が高いために、そう思われていたのでしょうが、そう思ってしまうのも不思議ではないほど美しい結晶の形をしています。
水晶には複屈折という特徴があって、水晶を通して向こう側を見ると、向こう側が二重になって見える現象が起こります。ただし、どの方向からも複屈折が起きるわけではなく、複屈折が起こる方向は決まっています。