ラピスラズリ

極楽浄土を飾る7つの宝のひとつ

Lapis lazuli

化学組成…(Na,Ca)(Al,Si)1224
(SO)Cl(OH) ほか
硬度…5.5

語源…ラピス+(lapis+lazward)ラテン語+ペルシア語
「石+青(空)」
和名…瑠璃(るり)

結晶系…不定
比重…2.80
屈折率…1.50(平均)
光沢…ガラス状〜脂肪状

ラピスラズリは、鉱物名をラズライト(Lazurite/青金石)といいます。しかし、ラピスラズリを説明するのは、大変に難しいことです。それは、ラズライト(Lazurite/青金石)と、ラピスラズリはイコールとはいい難いからなのです。

ラピスラズリと呼ばれているものは以下のようになるようです。

1.鉱物のラズライト(Lazurite/青金石)

2.ラズライト(Lazurite/青金石)と同じ方ソーダ石鉱物グループの鉱物(ソーダライト、アウィン、ノーゼライトなど)が加わった多結晶体(固溶体?)

3.ラズライト(Lazurite/青金石)を主な成分とする岩石の混合物

宝石としてのラピスラズリは、2番目の多結晶体と、3番目の混合物を指すことが多いようです。

3番目の混合物として…とは、金や白い色が斑点のようになっていることがあり、金色は黄鉄鉱。白色は方解石が小さな破片となって、含まれている事によります。夜を思わせるような濃く深い青に、星を思わせるような白や金色の斑点…その見た目によって宇宙の石と呼ばれる事もあるのだとか。

ラピスラズリの和名、瑠璃は、色の名前でもあり、紫を帯びたような深い紺色のことです。

古くから装飾品として使用されており、古代エジプトの王、ツタンカーメンの黄金のマスクにもラピスラズリがはめ込まれていた事は有名です。

トルコ石同様、ラピスラズリには、模造・合成が出回っており、天然のラピスラズリの粉末を樹脂とあわせて成型しなおしたり、ジャスパーに染色を施したりしたものがありますので、注意が必要です。

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