翡翠

カワセミの色

一般に、ヒスイと呼ばれている鉱物には、硬玉(ジェダイド)と軟玉(ネフライト)があります。それは、1863年まで硬玉と軟玉は同じ鉱物であると考えられていたからです。

現在、ヒスイと呼んでいいのはヒスイ輝石(硬玉)のみですが、それでも角閃石(軟玉)をもヒスイと呼ばれていることがあります。長い間両方をヒスイと呼んできたという歴史と、また、硬玉と軟玉の違いが一般的にどれだけ浸透し、理解されているのかということ。措いては理解の浅さを利用した金儲けのタネとなっているのは残念な事です。

翡翠という言葉は、もともとはカワセミを表す言葉で、元々現在でいうヒスイは翡翠玉(ヒスイユウ)と呼ばれていたそうですが、いつのまにか、ヒスイとなっていったそうです。翡翠は、そもそもが赤と緑を意味しており、カワセミの羽根の緑とお腹の赤いことから、そう呼ばれていました。

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