スペサルタイトガーネット

カットしてあるかのような原石

Spessartite Garnet

化学組成…MnAl(SiO
硬度…7

スペサルタイトガーネット

[ 写真提供 : Seventhly's home page ]

語源…(Spessart)「地名」
和名…満礬柘榴石(まんばんざくろいし)

色の起源…マンガン(Mn)

結晶系…等軸晶系
比重…4.16
屈折率…1.79−1.81
光沢…ガラス状

カットしていないのに、カットされているかのような平坦な結晶面を持つスペサルタイトガーネットは、スペサルティンガーネットとも呼ばれ、明るいオレンジ色から赤色を持つガーネットです。

スペサルタイトガーネットの中に、マンダリンガーネットと呼ばれる大変美しい明るいオレンジ色のガーネットがあります。本来、マンダリンガーネットとは、ナミビアで産する物のみを指しています。ですから、スペサルタイトとマンダリンはイコールではないのですが、明るいオレンジ色のスペサルタイトガーネットを産地に捕われず(ナイジェリア産に多いようです)マンダリンガーネットとして販売している場合があるので、注意が必要です。

ナイジェリア産と、ナミビア産の違いは、ナイジェリア産はペグマタイト起源、ナミビア産は変成岩起源で、組成もナミビア産はパイロープ成分が含まれているようです。両方とも、スペサルタイトガーネットですが、マンダリンガーネットと呼べるのは、ナミビア産のみです。

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