ダイヤモンド

宝石の王様

Diamond

化学組成…C
硬度…10

ダイヤモンド

[ 写真提供 : Seventhly's home page ]

語源…アダマス(adamas)ギリシア語
「征服されざる/何者にも侵されない」
和名…金剛石(こんごうせき)

結晶系…等軸晶系
比重…3.52
屈折率…2.42
光沢…金剛光沢

地球上でもっとも硬い鉱物。そう、ダイヤモンドです。無色且つ、強い輝きが重要視される石です。

「ダイヤモンド カット ダイヤモンド」という言葉があるように、ダイヤモンドはダイヤモンドでしか研磨を行うことができません。(「ダイヤモンド カット ダイヤモンド」は、ここから転じて、ことわざとなっています。和訳は、虚々実々の戦い。(〔実(=固イ守リ)を避け、虚(=守リノ弱イ所)をついて戦うことの意から〕互いに計略やわざを出し尽くして戦うこと。 by 大辞林)

ダイヤモンドは、原石のままでは美しさが整わず、そのため、研磨技術が確立されるまでの長い間、美しい石という認識はありませんでした。ただし、硬いというその特性から、災難から自己を守る魔力があると信じられ、珍重されていたようです。

17世紀末になると、58面のファセットを持つ、現在のブリリアントカットの原型が生み出され、宝石としての価値は高まりましたが、身に付けていたのは、特権階級の男性が中心であったようです。 ところが、19世紀に入り、南アフリカでダイヤモンドラッシュが始まり、特権階級の女性にも好まれるようになり、普及していきました。現在のように広く普及したのは、20世紀に入ってからのことです。

ダイヤモンドの品質は、大きさのみならず、4Cのバランスが重要視されています。カラット(重さ)、カラー(色)、クラリティ(透明度)、カット(形)の頭文字をとったものです。ダイヤモンドは、宝石の中で唯一鑑定士に鑑定され、「鑑定書」が発行される宝石です。ダイヤモンド以外の石はすべて鑑別士に鑑別され、「鑑別書」が発行されます

また、ダイヤモンドは、無色透明なものだけではなく、色のついたダイヤモンドもあります。それらは、ファンシーカラーダイヤモンドと呼ばれています。

ファンシーカラーダイヤモンドが採掘される確立は、普通のダイヤモンド採掘と比較すると、0.1%未満で、極端に低い数値となります。色は、ブルー、ピンク、イエロー、ブラウン、グリーン、パープル、レッドなどがあります。ファンシーカラーダイヤモンドの中でも特に赤いダイヤモンドは希少性が高く、殆ど見られません。

※ダイアモンドと書かれることもあるようですが、当サイトでは、ダイヤモンドで統一しています。

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