エメラルド

クレオパトラが愛した石

Emerald

化学組成…Be(Si
硬度…7.5

エメラルド

[ 写真提供 : Seventhly's home page ]

語源…スマラグドス(smaragdos)ギリシア語「緑」
和名…緑玉(りょくぎょく)、翠玉(すいぎょく)

色の起源…クロム(Cr)

結晶系…六方晶系
比重…2.71
屈折率…1.57−1.58
複屈折量…0.006
光沢…ガラス状

エメラルドは、古代インカ帝国で神聖な石であるとして、崇拝していたといいます。また、絶世の美女と謳われたクレオパトラが愛し、好んで身につけた石として大変に有名で、クレオパトラ鉱山と呼ばれる自分専用の鉱山を持ち、自分だけの為にエメラルドを採掘していました。「富と権力が欲しいものはエメラルドをとれ」という言葉があったがために、エメラルドに固執していたのかもしれませんが。

他にも、キリストの最後の晩餐に登場する聖杯にエメラルドが使用されていたとされています。そのため、中世ヨーロッパでは、エメラルドは未来を予知する力があると信じられ、占いにもしようされていたようです。

エメラルドの硬度は7.5と硬い石ですが、インクルージョンや亀裂などが多い為、割れやすい石でもあります。そのため、殆どのエメラルドはオイルや樹脂などに浸して表面にでている亀裂を落ち着かせる為の含浸処理と呼ばれるエンハンスメントがされています。

コロンビアのムゾー鉱山の石に最高級品が多いとされており、緑濃く、柔らかな印象をもつものが採掘されています。

また、内包物の無いエメラルドを探すのは、欠点の無い人間を探すことより難しいといわれています。

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