アクアマリン
海からの贈り物
Aquamarin
化学組成…Be3Al2Si6O18
硬度…7.5
左から、アクアマリンの原石(柱状結晶)、アクアマリンのルース、サンタマリア・アクアマリンのルース。
語源…アクア+マリン(aqua+marine)ラテン語「海+水」
和名…藍玉(らんぎょく)
色の起源…鉄(Fe)
結晶系…六方晶系
比重…2.69
屈折率…1.57−1.58
複屈折量…0.006
光沢…ガラス状
アクアマリンはその名の通り、淡い水のような色が特徴の石です。海の精の宝物が海辺に打ち上げられて宝石となったという伝説を持つアクアマリンは、中世、船に乗る人を守り、良い航海をするためのお守りとされ、身につけられていたといいます。そして、水のように澄んだその色のためだとは思うのですが、解毒作用があると信じられていたこともあったようです。
同じベリルのエメラルドと比べるとインクルージョンがごく僅かしかないために、割れにくいという特性ももっています。(割れにくいということであって、割れないわけではありません)また、エメラルドに比べると、かなり大粒なものも出回っています。
アクアマリンのブルーは濃いものから薄いものまで様々ですが、中でも「サンタマリア・アクアマリン」と呼ばれるブラジル産の濃い色のアクアマリンは別格とされています。このサンタマリア・アクアマリンに似た濃い色のアクアマリンがモザンビークでも産出されており、こちらは「サンタマリア・アフリカーナ」と呼ばれています。