琥珀

樹液の化石

Amber

化学組成…C1016
硬度…2.5

語源…1.エレクトロン(elektron)ギリシア語
「黄金色に輝く」
2.アンバー(Anbar)アラビア語「香気を放つ(龍涎香)」
和名…琥珀(こはく)
薫陸香(くんのこ)

結晶系…非晶質
比重…1.08
屈折率…1.54−1.55
複屈折量…適用できない
光沢…樹脂状

琥珀は、松や杉などの針葉樹が分泌した樹液が化石化したものです。琥珀は燃やすととても良い香りがします。

また、こすると静電気を起こすため、エレクトロン(elektron)と呼んでいたこともあったようです。ちなみにエレクトロンは電子の語源となった言葉です。その他、琥珀には、大変に軽いという特徴があります。手にとってみたら本当にびっくりするくらいの軽さです。

琥珀は、紀元前3000年以上前のエジプトでビーズとして使用されていたり、日本でも、古墳から琥珀で作られた勾玉などが出てきており、かなり古くから装飾品として使用されていました。また、装飾品としてだけではなく、薬やニスとして使われていたとも言います。

現在、琥珀の主な産地としてバルト海沿岸や、ドミニカ共和国があげられます。バルト海沿岸では、希少なレッドアンバーと呼ばれる赤みを帯びた琥珀が採取されています。また、ドミニカ共和国では、虫入りの琥珀が有名です。日本でも、岩手県久慈市で虫や植物などが入った琥珀が見つかっています。

琥珀は、数千万年前の樹液の化石ですが、数万年前の樹液の化石(比較的新しいとされるもの)は、コーパル(Copal)呼ばれ、アンバーとは区別されています。

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