第18回 東京ミネラルショー


久しぶりのイベント参加で気分も浮かれまくり…と思ったら、そうでもなく、淡々と過ごしてこの日を迎えてしまいました。久しぶりの東京なので、ショー以外の予定も入れまくってしまい、池袋滞在時間は、3時間から4時間程度しか取ることができずという状況なのに、一泊予定。加えて、なぜか盛り上がりに欠け、いったい今回私が欲しいもの、あるいは見たいものが何かも判らず。。。

そんな状況で、迎えた当日12月11日の初日。今回もしっかり会社をお休みして、朝6時44分出発のJRで、東京へGO!朝から雨。東京も雨。確かにイベント初参加の時も雨だったけど…。観光旅行では雨なんて降ったことがなく、降りそうでも絶対降らない!っていうのが私の旅行のいいところだったのになぁ。イベントに関してだけは、雨女なの?とげっそり。

東京駅に着き、荷物をコインロッカーに預け入れ、向かった先はJR有楽町駅。前回は、そのまま山手線で池袋駅へ行って、そこから歩いたのだけれど、今回は雨だし、歩く距離を短くするため、有楽町からメトロで東池袋へ向かうつもり。だったら、あんまり雨に濡れないし…って思っていたのに、JR有楽町駅とメトロの有楽町駅の地下通路が工事中!のため、結局僅かですが、外を歩くことに。しかも土砂降り。う〜ん。

東池袋について、サンシャイン方向へ…と、こんな近いの?とびっくり。なんだよ〜。前回もメトロ使えば良かったよ〜。

文化会館の2階についたのが、10時50分ごろ。…と、チケット購入の列が!前回ほぼ同じ時間にここに着いた時は、全く並ばなくてよかったのに、いつの間に私の許可もなく、なんでこんな事に?と…我儘放題な私。。。。並ぶのが大嫌いなので、完全なる八つ当たりですね。しかも私はまだチケットすら手に入れていないのに、他の方々は、ちゃぁんともう、中で楽しくお買いもの中。「出遅れた!」と思ってしまう。気持ちはすっごくあせっているのに、列が進まない。「あぁ」「もう」「早く」なぁんて、頭の中で考えながらようやくチケットを手に入れ、ふっと時間をみると、10分しか並んでいなかった…。絶対30分は並んだと思ったのに。

チケットも手に入ったしと、入口から入ろうとふっと入口左を見ると「プレス関係者受付窓口」が。おお、今年もか?今年もなのか?と思いつつも、時間がないので、パンフレットで絶対行きたい3つのお店と行きたいお店数店舗の場所を確認。

取り敢えず、目的のお店へ向かいつつも周囲のお店もチェック。…でも、正直今回のショーは、参加することに重きを置いていて、購入はなんかあったらなぁっていう程度。商品チェックも、全然触手が湧かない。う〜ん。せっかく来たのに困った!

目的のお店その1(ルース)に到着し、やっぱり国産ルースを掘りまくる。1産地1ルースをモットーにしているけれど、今年一年細々と国産ルースを購入したのに、サイトにupもせず、ただただ漫然と過ごしていたため、自分がどの産地のルースを持っているか判らないという大失態!

まぁ、絶対持っていないと思うものに照準を合わせてみる。島根産ジャスパー(1,500円)、愛媛産ピエモンタイト(2,300円)、静岡産ロードナイト(1,600円)、愛知産水晶(1,300円)を購入。もちろんちょっとだけ色をつけてもらうことを忘れていないけどね。お土産に、「ミルキーは母の味♪」をもらってほくほく。そのお店で和○峠のガーネットについての情報get!いや〜ん、本当はここにも書きたくないのですが、値段も判らないのに、買います宣言を。。。「ちょっとお値段ハリますよ」と脅されました。。。でも欲しいものは欲しいんだもん!ハマっていないと思っていたけれど、これぞ池袋マジックかしら?

ミルキーを頬張りつつ、次のお店方面へ。他のお店もチェックするけど、やっぱり触手が…。初めての池袋は見るもの見るものすべてが興奮材料だったのに。。。やっぱり予習は大切なのかも?それで気分が盛り上がるんだよなぁ私の場合は。と思いつつも、すぐに目的のお店その2(ルース)に到着。ここでは福岡産水晶(1,000円)と栃木産アメシスト(4,800円)をget。ここでもちょっとばかり色をつけてもらいました。ピンクタンザナイト(タンザニア/未処理)とマラヤガーネット(タンザニア)には少しばかり心を動かされたのですが、実は、目的のお店その3で、散財してしまうおそれがあるため、ぐっとこらえる。。。

目的のお店その3は、3階のブースのため、その前に、2階を一回り。今年はなぜか鉱物よりも、化石にハマりそうになる自分。。。化石…きれい…欲しいかも?…でも…どーする自分!すっごく悩むも、ここはひとまず抑えて抑えて。ふか〜く深呼吸をひとつ。

3階に行く前に、かなり気になったお店(鉱物)。前回の池袋でもチェックしたお店で、モロッコ産のフローライトに目が行ってしまう。。。ふかぁい青というか黒くも見える藍色。ネットでも見たことあるお店だし、某サイト運営者がこのお店と仲良しな筈。フローライト自身は結晶も大きく、さっと見たら、黒っぽいフローライトなんだけれど、透明な部分と色が付いているのと縞状になってて、見れば見るほどきれい。欲しいけれど、10,000円越えはなぁ…と渋々あきらめ、3階へ。

3階は2階と違って、人も少なくって落ち着いて見られるいい感じ。一昨年は。受付前に高額商品が並んでいたけれど、今は3階なんだぁ。特別展も3階だし。。。

まずは、目的のお店3へ向かう。ネットで販売していた岡山産ニフォントバイトと、同じく岡山産ペンタハイドロボライトがあることを願いつつ。。。で、ありました。でもやっぱり(カラットが)小さいし、タカイ。。。手が届かない…こともない。岡山産ニフォントバイト(17,800円)は購入決定だけれど、岡山産ペンタハイドロボライト(20,000円代)は、どうしようかなぁ。う〜ん。

お店の人と、国産ルースについて語らう。今回、秋田のスファレライトありますよ。国産にしてはきれいですよ。と進められ、置いてあったルースを全部チェックしたつもりだったので、びっくり!あわてて探して…あった…。秋田産スファレライト(12,800円)ペンタハイドロボライトか、スファレライトか…。う〜ん。と思いつつも、意を決してスファレライトに決定。

…と、このお店の方が一言。「こちらの(高額)商品、今から45分間だけ、15%OFFで〜す」ふぅっと見ると…。アレは、ネットで販売していた美し〜い国産ペリドットではないすか!!!!がが〜ん!気になる…気になる…。う〜ん。でも、すっごくタカいんだよなぁ。ネットでも見てたもんなぁ。でもネットではsold outになっちゃったんだよなぁ。これこそ、今手に入れないと、もう手に入らないやつなんだよなぁ。値札、ついてないんだよなぁ。アレ。

…で、聞いてみました…。「一番安い奴って、定価でイクラですか?」その返答がなんと、120,000円。無理だ…。絶対無理。でも、欲しい。でも無理。あぁ。どうしよう。いや、悩めるような状態じゃないし…。今そんなお金も持ってきていないし…。う〜ん。無理。いや、でも、今年はあんまり石買ってないし…。でも無理。やっぱり無理。でも、欲しい。息は荒くなり、倒れなかったのが不思議なくらい。でも、結局小心者の私。およそ10分後、脳貧血状態になり、汗だくになって、アキラメルことを選択。岡山産ニフォントバイトと、秋田産スファレライトのみを購入。

お店の人に、少し外で風に当たってきたほうがいいですよ?とお勧めされるくらいのコーフンでした。そのつもりで、下へ降りて行ったのですが、ペリドットのコーフンは冷めやらず、なにやら中途半端に気が大きくなり、モロッコ産フローライトを購入しに行くことにする。

売れてなければいいなぁ。という気持ちと売れててほしいなぁ。という気持ち半々。売れてなければ、もちろん欲しいけれど、こんな中途半端な気持ちでフローライト初購入っていいのか?とも思ってしまう。お店に行けば、このフローライトは売れておらず、見れば見るほど壺にハマる。私って、ニューメキシコとか、イリノイとかの美しいブルーフローライトが好きって思っていて、初購入は、おそらくニューメキシコ産の手ごろな品になるんだろうなぁって思っていたけれど、こんなところに伏兵がいたか!という感じ。5分くらい悩んだけれど、やっぱりお買い上げ〜。

ほくほくしつつ、いったん外へ行き、風に当たる。煙草を吸いつつ、思いは国産ペリドット。どーしよう。でもお金ないもんなぁ。予約…とか?手付金だけ払うとか?分割とかできないかなぁ?無理だよなぁ。縁がなかったんだ。お金持ちでもないし、趣味にそんな金額、私にはありえない。やっぱり、初志貫徹。手ごろな金額で石を買う!がポリシーだったじゃん!と、自分のお小遣いがそれっくらいしかないだけで、ポリシーでもなんでもなく、何が初志貫徹やら意味不明。ペリドットをアキラメル言い訳をいっぱいいっぱい思いつく。

冷静になった(はず)なので、文化会館へ戻る。なのに、行先は会場ではなく、なぜかフツーのお店方面。なぜか、洋服屋さんの店員さんに、ATMのある場所を聞き、ATMへ向かう。そして、ATMに並んでいる人たちの列の最後尾へ。

心の中は、「買うも買わないも取り敢えず、お金をおろすだけだから…」と言い訳だらけ。でも、並んでいるうちにどんどん冷静になって行き、国産ペリドットは縁が無かったんだ!と思えるようになった。それなのに、なぜかしっかりお金をおろす。

向かう先は、文化会館3階。目的は…。特別展の写真撮影…。

いったん特別展に向かい、写真を撮影。でも、意識は国産ペリドットのお店方面へ向いている。気づくと足がそちら方面へ。

お店の人が私を見つけて、「お帰り〜」と言ってくださる。

それに対して私の言葉。「最後に、ペリドットを目に焼き付けに来ました〜!」…と言うつもりだったのよ。本当に。えぇ。なのに出た言葉は「お金、おろしてきました!」とキッパリ一言。

えぇ、そうなんです。やっぱり、池袋に魔物は住んでいました。おそらく来年はショーに出向けないでしょう。だって、私これまでに石代はひと月に〜5,000円くらい。多くても、10,000円くらいでやってきたんですもん。つまり、来年の費用1年分を使っちゃいました〜!ってことなんです。

私は、異様な高揚と、そして、異様な消沈。これらを織り交ぜたまま、すぐに文化会館を後にしたのでした。

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