宝石の話題


ここ最近、ナゼカ「宝石」関連のニュースや番組に目が行くことが多くなってきました。

もし、これがいろんな人たちが、宝石(あるいは、鉱物)に対して目が行くことに繋がればうれしいなぁと思うのです。

それは、「世界の果てまでイッテQ!」(外部サイト)という番組から始まりました。2月25日OAで、内容は「宝石は買うのと自分で探すのとどっちが安い?」(外部サイト)というものでした。宝石採掘の現場は、写真などで見たことがありましたが、今回映像で見ると、あんなに狭い所で作業をしていること。そして、土を上にあげる時の人海戦術など、思っていた以上に大変な作業であることが理解できました。

更に、同番組で、6月3日OA、「ダイヤの原石ってどんな石?(外部サイト)」というものもありました。この時の衝撃は、忘れられません。ダイヤの原石かもしれないと思った石(実際には水晶)を、硬いから、割れない筈!と、石でぶったたくシーン。硬度の意味を取り違えているあのシーン。テレビを見ていた私は、思わず悲鳴のような叫びをあげ、その後、絶句してしまいました。(硬度は、引っかき傷が付き難いだけで、割れ難さとは違いますから、念のため。)

また、「ザ! 鉄腕! DASH!」(外部サイト)で5月27日OA「DASH! トレジャーハンティング 宝石はとれるか!?」(外部サイト)というのもあり、今年に入ってから、なんだか番組表を見るのが楽しみになってきました。

宝石や鉱物って、巷でハヤッてきてるのかなぁ?と思わせるようなラインナップだと思いませんか?

ただ、コマルのは、奈良のレインボーガーネット(外部サイト)の二の舞になるような事があってはという不安感も漂います。ネットで、「200個くらい採ってきました〜」と喜びの会見!って感じの報告があったり、「子供と行ってきました。タダで宝石採れるし」という人もいたりで、マナーの悪さが浮き彫りになったジケンでしたよね。あっと言う間に、鉱物好きさんから、素人さんまで、様々な人々が、レインボーガーネットを取り尽くしてしまったというアノ事件です。

他にも、目についたのは、ワシントン条約締約国会議での「宝石サンゴの規制見送り」(外部サイト/ウェブ魚拓利用)と、「一回限りの象牙輸出」(外部サイト/ウェブ魚拓利用)のニュース。CITES(ワシントン条約)の目的が、「野生動植物の国際取引による乱獲で、種の存続が脅かされることがないよう、取引の規制を図る条約で、絶滅が危ぶまれる野生動植物の国際的な取引を規制することにより、これらの動植物の保護を図る」事が目的の筈。

本当に、宝石サンゴの乱獲(外部サイト/ウェブ魚拓利用)が進んでいるならば、規制すべきことだよね。CITESは、一国の利益への配慮や、その他の政治的配慮などが影響してはイケナイことだ思うのだけれど。と言いつつも、宝石サンゴが規制対象になったら、条約が発動する前に駆け込み購入しちゃいそうなイキオイもありますけれど。

「条約があくまでも経済活動としての国際取引によって種の存続が脅かされる生物の種の保全を目的とするものであるためであり、経済生物として国際取引される生物のうち、種の絶滅が危惧される生物が選ばれている。そのため、いかに絶滅が危惧されていようとも、経済的な国際取引の対象となり得ない生物はこの条約の対象とはならない。」(引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)(外部サイト)という文章を見ると、「ナンダカナ〜」という気持ちになるのは、私だけでは無いはず。

楽しいニュースもひとつ。「100番目の新国産鉱物は、大阪石。」(外部サイト/ウェブ魚拓利用)この話題。嬉しくなりませんか?

そして、もうひとつびっくりなニュースが。「愛媛県でダイヤモンド発見!」(外部サイト/ウェブ魚拓利用)個人的には、日本でダイヤモンドは、採れない!と信じていたので、びっくり!嬉しい気もするけれど、量はないのが残念(流通しないからね)。けれど、地質学会的には、定説を覆す大発見だから、今後の発表に期待。

さて、ここで何かを書いて訴えようとしても、どうにもならない事。2005年のエッセイで「」というのを書いたけれど、それが、どんなに「罪」であろうと、法的に問題の無い限り、宝石集めを辞めるつもりはないんです。CITESがどうのこうのと言える立場ではない私です。

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