はっきり書いてよ〜


伝説の宝石」で、紹介しているいくつかのダイヤモンドが、ミステリーダイヤと呼ばれています。有名なところでは、「ホープ」や「「オルロフ」といったところでしょうか。

歴史あるダイヤモンドのなかで、その所在が一時期不明となっている(なっていた)ダイヤモンドのことをそう呼ぶということです。

ところで、このミステリーダイヤのことをエッセイで書こうと思い、ついでに、他にもいろんなミステリーダイヤがあるんだろうなぁ…と思って、ネットで調べようとしました。

そしたら…。なに?この異様な検索結果は!と思いました。ミステリーダイヤがざくざくと販売されているんですもの。そりゃぁ、びっくりもしようというもの。

…で、よくよく見てみると、なぁんだ!ミステリーセッティングのダイヤモンドをミステリーダイヤと言って販売しているのね?知らなかったよ〜。宝石系でも、ジュエリー系からはここ十年くらい遠ざかっているからなぁ。

と思いましたが、本音は、はっきりと「ミステリーセッティングのダイヤモンド」と書いて欲しい!。そりゃぁ、言葉が長いし、ミステリーセッティングっていう言葉はわかりにくいかもしれないけれど、それを「ミステリーダイヤ」って縮めるのはどうなんだろう?

確かに、「ミステリーセッティングのダイヤモンド」よりも、「ミステリーダイヤ」の方が、顧客の噛み付き(反応)はいいような気はするけれど。神秘性が高まって聞こえるように感じるし、不思議度upしていますよね。

ミステリーセッティングは、宝石をジュエリーに留めるのに、全く爪が見えないように留める方法で、どんな風に宝石がとまっているのか見ただけでは判らないので、ミステリーセッティングと呼ばれているんですが。。。

こんな風に縮めてしまわずに、ミステリーセッティングとその意味を広められなかったのかなぁ。と思ってしまうのは、やっぱりわたしが「古い」タイプの人間だからでしょうか?

宝石好きの私としては、「ミステリーセッティングのダイヤモンド」と販売してあるほうがいいと思うのです。言葉も、言葉の意味もはっきり書いて、多くの人々に知ってもらう事の方が大切なんじゃないかなぁ。「ミステリーダイヤの販売」は、ハヤリモノに乗っかっている人たちへの購入意欲は増すかもしれないと思うけれど、言葉やその意味を正確に伝えることが「本当の宝石好き」さんたちに対する誠意なんじゃないかなぁと感じてしまった一幕でした。

inserted by FC2 system