知らない…ということ
先日、某オークションで気になる石をチェックしていたところ、欲しいと思っていたものが出ていたので取りあえず出品者の「評価」をチェックしていたのですが、びっくりさせられるものがありました。
評価されていた商品は、「アイオライト」のルース。
落札者は、まず出品業者が、出品用のIDを使い分けている事に怒りを露わにし、さらに衝撃の文章が…。(ここからが本題ですよ〜)
それは、「きれいな青紫の石だからと購入したのに、横から見たりすると、色が抜ける」ということに怒りを感じているらしいこと。
私にしてみれば、アイオライトは、多色性が特徴なんだから当たり前じゃない。多色性が気に入らないんなら、アクセサリーに加工して上からしか見られないようにするか、アイオライトの原石やルースを買わないか…しかないんじゃないの?アイオライトは、その「多色性」が良いんだから…。
と、思ってしまったのですが、よくよ考えてみれば、それ(アイオライトの多色性)を知らない人の方が多いのだろうということ。
もし、アイオライトを手にすることがあっても、普通は加工品で、ルース等の状態ではないから、販売する側も、もしかしたら、説明しないんじゃないかなぁ。ということ。
そして、オークションの出品業者は、アイオライトの特徴を多分書いていなかったんだろうなぁ…ということ。
イヤな事に、出品業者はIDのことで応戦してしまい、アイオライトの特徴については何一つ弁解されていないことが気がかりとなりました。
何よりも可哀想なのは、その石、アイオライトだと思うからです。落札者は、多色性のことを今、知っているんでしょうか?その石は、今落札者の手元にあって、可愛がられているんでしょうか?嫌な思い出しか残らなかった石となってしまっているのなら…。
このサイトを運営していく上でも「教訓」となったできごとでした。私も、「当たり前」だから、説明を抜かしてしまっていること、思い当たりますから。