宝石の販売について

現在、宝石と呼ばれているものは３種類に分けることができます。

「ナチュラル」

「エンハンスメント」

「トリートメント」

まぁ、その他にも、人造の宝石とかイロイロあるとは思うのですが、今回はそれについては省きます。

「ナチュラル」はもう、採掘してそのまんま。カット・研磨しただけのもの。「エンハンスメント」は宝石が持つ潜在的な美しさを人工的に引き出す為の改良。「トリートメント」は人工的に外観や色を美しくする為の改変。

日本では「ナチュラル」はもちろんのこと、「エンハンスメント」されているものも、「天然宝石」とされています。しかし、日本でも最近は、「天然＝ナチュラル」のみとしようという動きがあることも事実です。それは、基礎知識のパパラチアサファイアに書いたような事実が深く関わっているらしいということです。

例えば、ベリリウム処理をしたパパラチアサファイアは天然か否か。パパラチアと呼べるのか否か。といったところでしょうか？エンハンスメントを施した宝石は天然。トリートメントを施せば、天然ではなくなる。

「エンハンスメント」はエステや基礎化粧品でお肌をきれいにした状態。基本的に「エンハンスメント」は本人（本石かな？）に要素がないと、きれいにはなりません。比べて、「トリートメント」は本石に要素がなくてもあの手この手できれいにできるのです。

私が思うことは、食品でも産地表示がされているように、ルースを含めたすべてのジュエリーに石の産地・エンハンスメントやトリートメントの状況などを販売側がしっかりと消費者に伝えることができるような体制が整えばいいなっていうことです。私自身、ルースを集め始める前までは、「エンハンスメント」や「トリートメント」のことは知っていましたが、すでにジュエリーに加工されている石が「エンハンスメント」や「トリートメント」されているかは気にしたことがありませんでした。でも、それではダメだと思うのです。私は業者でもなんでもない、タダの一消費者ですが、「ナチュラル」以外は「天然」と認めない！」と声をあげている方々。それよりも先に、私は産地表示、細かな「エンハンスメント」「トリートメント」処理の表示をぜひともして欲しいのです。

「この石は○○国の△△鉱山で産出されて、このようなエンハンスメント処理を行っており、カットは□□国で行いました」こ〜ゆ〜表示があったらすごくイイと思うんだけどなぁ。（でも、流通がとても煩雑になってしまうから、無理だろうなぁ。）